月別アーカイブ: 2013年11月

NOW Japan 展 訪問

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Kunsthal KAdE   2014年に新築移転予定

アメルスフォ-ルトという聞き覚えのないオランダの一都市から2人のキュレーターがリサーチにやってきて約2年、紆余曲折あったが NOW Japan 展はついに実現されることとなった (会期:2013年9月21日ー2014年2月2日)。会場となる Kunsthal KAdE は人口15万人規模のアメルスフォールト市とモンドリアン財団が運営する現代美術やメディアアートの企画展示に特化した小規模ながら明るい雰囲気の美術館である。

草間、村上、奈良だけではない現在進行形の日本のアートを紹介しその理解を広めたいという展覧会趣旨に沿い、37名の多彩な作家が選出された。もとはアニメや漫画から離れて従来の日本の伝統文化や美意識が現代美術にどのように反映されているかを探りながらの人選であったようだが、そこにフクシマというキーワードが加わり、いささか盛り込みすぎという感も否めないが、森末由美子以外の作家としては、金氏徹平、鬼頭健吾、伊藤存、青木陵子、チム↑ポム、鳥光桃代、赤瀬川原平、佐藤允、木藤純子、照屋勇賢、田名網敬一などが選ばれている。

Exhibition View

Exhibition View
作品奥:鳥光桃代 / Momoyo Torimistu

Exhibition View

Exhibition View
作品左:ウォールペインティング:佐藤允 / Ataru Sato
作品右:インスタレーション:鬼頭健吾 / Kengo Kito

展示を終え、オープニングまでにテレビ局や新聞社のインタビューを受ける森末由美子。

展示を終え、オープニングまでにテレビ局や新聞社のインタビューを受ける森末由美子

NOWJapan_KAdE_2013_013

KAdEのキュレーターやスタッフはとても有能、効率よくさまざまなイヴェントを用意しつつ、不慣れな作家にもリラックスした雰囲気で展覧会本番へと盛り上げてくれた。会期中は日本の自主制作映画やジブリアニメの上映、建築などのレクチャアーが開かれるなど日本関連のイヴェントがつづいているようだ。

NOWJapan_KAdE2013_019

9月20日オープニングの様子

9月20日オープニングの様子

9月20日オープニングの様子

ところで1960年代にパリに渡った工藤哲巳をいち早く取り上げたのはオランダの美術館で、彼を長きに亘って支えたコレクターもオランダ人であったこと、奈良美智がドイツにいたときも現地の画廊より早く個展やフェア出品をしたのはオランダの画廊と聞く。ここからほど近いクローラーミューラー美術館でもかなり前から日本の現代美術を取り上げた企画展が何度か開催されていると聞く。

「具体」や「もの派」のように近年脚光を浴び、欧米で潤沢な予算でアップデートされてきた展覧会と違って国際的には未評価の作家も混じるNOW Japan展は予算調整に苦渋し実現までに多難であっただろうと察せられる。日本に何度も足を運び独自の視点で切り取った日本の現代美術の一側面をこういうかたちで紹介していただいたことに感謝したいと思う。

本展の企画者の一人ロバート・ルース氏が指摘するように日本のアーチストが既に国際水準にあること、日本の現代美術が世界のアートシーンの重要な一部であることをかみしめながら帰途に就いた。

3.11以降という大きな歴史のターニングポイントを抱えながらもこれからの日本のアートシーンはますます海外から注目されるものとなっていくであろう。NOW JapanはNOWだけでない「日本(のアート)はこれからどうなるの?」という小さな波紋も投げかけているのではないかと思った。

本展は2014年2月2日(日)まで開催中。
公式ウェブサイト:www.kunsthalkade.nl

text  : 細川佳洋子 / ギャラリーほそかわ・ART OSAKA 実行委員

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ART TAIPEI 2013 レポート(後編) – 市内の関連イベント

roomsLink TAIPEI 会場:松山文創園区

New City Art Fiar in  roomsLink TAIPEI

さて、ART TAIPEI 2013 に同時並行して、市内では様々な現代アートの展覧会が行われていました。
現代美術館 MOCA Taipei や、Taipei Fine Art Museumでも現代美術展が開催されて、
そして日本の hpgrp GALLERY が中心となって行っている New City Art Fair も、roomsLINK というファッション・雑貨・アートの合同イベントの一環として、松山文創園区 (Songshan Cultural and Creative Park) で開催されていました。 roomLINK の雰囲気は、来場者の年齢層もメインフェアに比べて若く、日本のプロダクトやアートを気軽に楽しむ若者達で溢れていました。

New City Art Fiar はこちら >>>

ちなみに松山文創園区は、日本の統治時代の1937年に、煙草専売事務所として建設された広大な近代建築群で、デザインミュージアム や クリエイティブ産業の事務所なども入居している雰囲気のよい建物。市庁舎駅から徒歩10分程と好立地でした!

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松山文創園区:New City Art Fair 会場

市内のギャラリーでも連日オープニングか予定されており、円山駅近くにある AKI Gallery では 「Contiguous Zone / 領海」と題した展覧会が11月2日(土)からスタートしておりました。この展覧会は、YOD Gallery、Gallery KOGURE、hpgrp Gallery と日本の三つのギャラリーがそれぞれワンフロアずつ使って、日本人作家を台湾で紹介する展覧会です。11月9日(土)夜にはオープニングが開催され、台湾の方々、日本人が沢山集まりました。

AKI Gallery オープニングの様子

AKI Gallery 「Contiguous Zone」展 オープニングの様子

私が訪ねたもう一つの展覧会は、市内北に位置する 国立台北芸術大学に付属する開渡美術館 (Kuandu Museum of Fine Arts) で開催されていた、「亜洲巡代 / ASIAN CRUISE」展。〜12月15日(日) 迄。
14名の台湾の現代美術作家を、日韓中台から4名のゲストキュレーターによって構成したもので(日本担当は金島隆弘氏/アートフェア東京ディレクター)、出身国によって選ぶ作家の雰囲気の違いを感じ、多様性のある興味深い展示でした。

「亜洲巡代 / ASIAN CRUISE」展 の詳細はこちら >>>

大学は緑の丘の上にあり、河を隔てた遠くに TAIPEI 101 が霞んでみえる気持ち良い環境でした。写真を取り忘れたので、下記写真は美術館HPより拝借。

国立台北芸術大学付属 開渡美術館 / Kuandu Museum of Fine Arts, TNUA

国立台北芸術大学付属 開渡美術館 / Kuandu Museum of Fine Arts, TNUA

以上の2泊3日のART TAIPEI 滞在記。

改めての感想ですが、台湾の現代美術シーンは、文化と経済との両輪で産業として作っていこうとする姿勢が随所に感じられました。
現代美術の産業の育成・成長は、同時にデジタルメディア、ディバイス等のソフト面の成長を促し、それに関わる人材、雇用を新たに生み出すことについても、フォーラムでは度々に語られていました。またフェアが都市規模のイベントになれば、海外などから来場するゲストへ、ホテルや食事、リラクゼーションなど観光サービスへも繋がって行くことは明らかです。

補足として、今回のレポートは、フェア運営やプログラム構成、フェアの時期に開催されていた周辺イベントが中心になっています。
今回の滞在だけでは見えてこないし、殆ど触れることができないのですが、通常の台湾の現代美術シーンはどれほど盛り上がりを見せているのでしょうか。アーティストやギャラリーの現場の声が、大きな方針や政策に繋がっているのではないかと推測します。普段のコマーシャルギャラリーの継続的な活動、年間を通じた画廊協会や Art Economy Reserch Centerとの連帯、美術館のコレクションを含め行政の方針、また税制の優遇など、他にも様々な要因が連動しているはずです。

text:宮本典子 / ART OSAKA フェアマネジャー

ART TAIPEI 2013 レポート(前編)- ART TAIPEI とTAIPEI FORUM

フェア会場:台北世貿一館 / Taipei World Trade Center Hall 1

ART TAIPEI 2013 フェア会場:台北世貿一館 / Taipei World Trade Center Hall 1

11月7日(木) ー11日(月) の5日間、台北で開催された ART TAIPEI 2013 へ、視察に行ってきました。ART TAIPEI は今年20周年を迎えるアジアで一番長く続くフェアで、国内外から約150のギャラリーが出展しています。

ART TAIPEI 2013は、今年も活況で、その成功の秘訣は、台湾ならではの心のこもったポスピタリティとともに、台湾画廊協会の存在と芸術産経研究室 (Taipei Art Economy Research Centre) との共同、そして年々更新される運営組織の存在、そして経済局や文化庁、市など行政との連帯が挙げられるでしょう。

さて、ART TAIPEI のフェアディレクターは、台湾画廊協会の代表が担っており、3年に1度の選挙によって決まります。 今年から新しいディレクターに、Oliver Cheng 氏 (Chuan Cheng Art Center, Beijin) が就任し、その人柄からとてもユーモアと勢いのあるフェアになりそうです。ちなみに、Oliver Cheng 氏の Chuan Cheng Art Centerは、ART OSAKA 2012 にも出展されていたので、お会いしている方も多いかもしれません。

新しく就任した台湾画廊協会の 張逸群 / Oliver Chung 氏

新しく就任した台湾画廊協会の 張逸群 / Oliver Chung 氏

ART TAIPEI 2013 の展示ブース、約150の内訳は、近代美術系が30、現代美術系が110、写真や映像、インスタレーションなどの新しい表現に特化した “New Media”と呼ぶブースが6、等から構成されています。

その他、特徴的なのは”Young Artist Discovery” として若手有望作家にブースを提供しているところです(ただし作家個人の出展ではなく、ギャラリーが若手作家の個展として見せています)。主に台湾の、若手登竜門的な賞を受賞していたり、グループ展に出展歴のある作家を、作家略歴の掲載されたリーフレット(もちろんバイリンガル)と共に紹介しており、外国からの来場者の視点で見れば、台湾の若手作家の動向を見て取ることができる一角となっていました。

フェア会場: Young Artist Discovery ブース(緑)

フェア会場: Young Artist Discovery ブース(緑)

Young Artist Discovery ブース:張永達 / Yung-Ta Chang 作品 /  亜洲芸術中心 / Asia Art Center より出展

Young Artist Discovery ブース:張永達 / Yung-Ta Chang 作品,
亜洲芸術中心 / Asia Art Center, Taipei・Beijin より出展
東日本大震災時に、日本でレジデンスを行っていた経験から、制作された地震のデータを用いたメディアアート

New Media ブース:向文君 / Wen-Chun Hsiang 作品 /  芸星芸術中心 /  Star Gallery, Taipei より出展

New Media ブース:向文君 / Wen-Chun Hsiang 作品
芸星芸術中心 / Star Gallery, Taipei より出展
GPSを使って都市の生活領域を美的に映し出した作品

ART TAIPEI FORUM 会場:誠品百貨店  Presentation by  Director of Taipei Art Long-sheng Shih, Economy research Cente

ART TAIPEI FORUM 会場:誠品百貨店
Presentation by Director of Taipei Art Long-sheng Shih, Economy research Center

ART TAIPEI 2013 では、同時並行で ART TAIPEI FORUM「亜洲価値 / ASIAN VALUE」と題した、密度の濃いフォーラムも開催されていました。本来このフォーラムへの参加には、3日間通しのチケットが必要なのですが、時間の都合上どうしても2日目しか出席できない旨をお伝えし、担当の方に特別に対応して頂きました(感謝)。

このフォーラムは、台北芸術産経研究室 (Taipei Art Economy Reserch Center) が主催となり、オランダのMaastrichit Universityや、台湾の国立師範大学、文化庁などが支援して行われていました。
トピックは、1日目は主にペーパーセッション、つまり学会の論文発表が行われたようですが、
( 詳しいプログラムはこちら  >>> )
私が拝聴した2日目は、ドイツ銀行の 国際アートプログラムの紹介を通じて、企業が取り組む現代アート支援の意味、価値についてのレクチャーの他、産経研究室 の今年の主要研究テーマであった、現代アートに関心のある層に向けた、新しいメディア ArtAppの開発報告や、都市における現代アート産業のインパクト、影響力について、ドイツ・カッセルのdOCUMENTA や カールスルーエのZKMへの調査取材の報告などが行われました。

なるほど!と思ったことは実に沢山あります。 一つにはArtAppの開発も、現代アートに興味を持っているユーザーに使いやすいサービスを提供して、代わりにきちんとしたデータを集め、マーケティングに活かそうとしている方針と実践があり、またメディアセンターであるZKMを事例にしたのにも、台湾のIT産業の強みを現代アート産業にもつなげようとする方針を確かに感じました。

3日目は、日本、香港、台湾のギャラリ-ディレクターによるパネルディスカッションが続いたようです。個々のトピックの深い内容に関しては、立派なカタログを頂いたので、後で詳しく拝見しようと(汗)。

ART TAIPEI FORUM  Presentation by Friedhelm Hütte, the Global head of Art program at  Deutsche Bank AG

ART TAIPEI FORUM
Presentation by Friedhelm Hütte, the head of Global Art Program,  Deutsche Bank AG

私は、ART OSAKA 事務局を担当している立場上、どうしても運営やプログラム構成に関心があります。
ART TAIPEI 2013 ではフェア本体でも、特別展として「森山大道の個展」が企画され、森山大道氏をはじめ、毎日複数のトークイベントも開催されていたのですが、それに加えて上記のART TAIPEI FORUMの内容です。
これだけのプロフェッショナルで、充実したプログラムを組める人材力、資金力には、正直、羨ましさを通りすぎて、ため息が出る程です。

ため息ついでに言うと、8日(金)夜には、フェア会場近くの5つ星ホテル W Hotel で行われたVIPパーティに、コレクターのSさんにお誘い頂き、同席させて頂きました。パーティは、着席式での台湾料理フルコースので、原住民の伝統楽器によるとっても現代的なライブ音楽も行われ、 はぁ=) 本当に素敵で贅沢な時間を楽しませて頂きました。

VIP  Dinner Party:W Hotel Taipei

VIP Dinner Party:W Hotel Taipei

(後半に続く)

text:宮本典子 / ART OSAKA フェアマネジャー

EMERGING Director’s Art Fair ULTRA 006 レポート

ULTRA06 会場の様子

ULTRA006 会場の様子

こちらのブログでは、はじめましてになります。山中と申します。
ART OSAKAでは、昨年今年と「ぐるりとギャラリー、大阪ツアー」を関西アートカレンダーの方々と一緒に企画させていただきまして、ご参加いただいたみなさまには大変お世話になりました。

私は、インディペンデント・キュレーターとして外部での展覧会やアートイベントの企画をおこなうことと平行して、大阪市此花区に「the three konohana」というギャラリーを運営しております。10月26日~11月4日に、東京・南青山のスパイラルにて開催されたアートフェア「EMERGING Director’s Art Fair ULTRA 006」(以下「ウルトラ」)の前期(10月26日~29日)に出展して参りまして、そのレポートをお送りいただきます。

ULTRA06 会場の様子

ULTRA006 会場の様子

「ウルトラ」は、タイトルの通り今年で6年目となる、現在国内で継続して開催されているアートフェアとしてはART OSAKA、アートフェア東京に次ぐ老舗アートフェアと呼べるものです。
この「ウルトラ」の特色は、ギャラリスト単位で出展するフェアです。一般的なアートフェアは基本的にギャラリー単位の出展となりますが、この「ウルトラ」はギャラリーのオーナーだけではなく、ギャラリーのスタッフでも個人で出展が可能というものです。

ウルトラ発起人 池内務氏

エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ」フェアマネージャー 池内務氏

この「ウルトラ」の発起人であり、フェアマネージャーの池内務さんです。(すいません、ちょっとピントが合っておりません・汗)
池内さんは、このアート業界ではお馴染みの、東京の老舗ギャラリー「レントゲンヴェルケ」の代表として、日本の現代アートを長年牽引してこられた日本を代表するギャラリストのお一人です。ART OSAKAにも、2004年と2006年から毎年出展されています。

「ウルトラ」の趣旨は、明確に『若手ギャラリストの育成』です。アート業界の活性化のためには、自分自身の利潤や名声だけではなく、後継者としての次世代のギャラリストをどんどん輩出していくこと。池内さんの「ウルトラ」設立の意図にはそれが明確にあり、現在もその目的は揺るいでいません。つまり、ビジネスとしてのギャラリストの重要な要素の一面を、アートフェアで鍛える場としての「ウルトラ」なのです。
これまでにも、「ウルトラ」を通過した多くの若手ギャラリストにも、海外のアートフェアに頻繁に出展するようになったり、独自の動きで国内外に通用するトップギャラリーに成長した方も多くおられます。いわば若手ギャラリストの登竜門として、この「ウルトラ」ははっきりと位置づけられています。

ULTRA06 会場の様子

ULTRA006 会場の様子

ULTRA06 オープニングレセプション

ULTRA006 オープニングレセプション

今年の「ウルトラ」、私は前期の出展で、開催前夜の台風接近や地震で少し心配はありましたが、初日のオープン当初から多くの方々がお越しになり、東京での「ウルトラ」の注目度および毎年恒例のイベントとしての定着度の高さを思い知らされました。初日のオープニングレセプションにも、コレクターの方々や業界関係者が多数詰め掛けて、閉店時間まで大いににぎわっておりました。前期の4日間でも5000人強の来場者、前後期トータルでも11000人以上の来場者があったそうです。

せっかくなので、私のブースも控えめにご紹介させていただきます(笑)。

展示ブース / 山中俊広  (the three konohana )

展示ブース / 山中俊広 (the three konohana )

私のギャラリーで9月10月に個展を開催した加賀城健さんと、同じ此花区のギャラリー梅香堂の取扱作家前谷康太郎さんの作品を、「ウルトラ」でご紹介いたしました。
向かって左側に、前谷さんが自然光をサンプリングしたミニマムな写真作品の新作シリーズ、右側は加賀城さんが染色した着物の反物などをコラボレーションして、壁面インスタレーション展示でおこないました。他のブースとも毛色が違う内容でしたので、足を留めてじっくりと見てくださる機会も多くありました。

ULTRA06 会場の様子

ULTRA006 会場の様子

お客さん目線からこの「ウルトラ」を見ますと、若いギャラリストが多いので出品している作家も比較的若手が多く、作品もリーズナブルなものが目立っていました。また、会場も南青山のランドマーク的な建物なので、アートにそれほど馴染みの少ない若いお客さんも多数お越しになられていて、アート作品を身近に感じてもらったり、初めての作品購入の場としては理想的なアートフェアという印象でした。もちろんコレクターの方々も、若手発掘の意識を持ってご覧になられていますし、「ウルトラ」は『若手による若手のため』のアートフェアとして、お客さんにもギャラリストにも浸透し定着しているアートフェアといえるでしょう。

少し補足としまして、「ウルトラ」後期の11月初旬には、スパイラルのスペースの一部で「+PLUS: THE ART FAIR 004」が同時開催され、こちらでは一般的なアートフェアスタイルで、ギャラリー出展によるアートフェアがありました。熟練したベテランの感性と若手のみずみずしい感性、両者のバランスが合ってこそ、日本のアートシーンは成熟と成長を深めていくものなのだと思います。

EMERGING Director’s Art Fair ULTRA / +PLUS: THE ART FAIR ホームページ:
http://systemultra.com/wp/

text:山中俊広/インディペンデント・キュレーター、the three konohana代表

JEUNE CREATION 2013 のご案内

20131101_JC13こんにちは、またまた事務局の宮本です。
皆様、覚えていらっしゃいますか?
ART OSAKA 2013 で、フランス・パリで開催させる JEUNE CREATION 2013への派遣作家が選考され、鈴木悠哉氏 (salon cojica) が、見事その機会を受けました。
その JEUNE CREATION 2013 が、間もなく11月9日(土) ~17日(日) の約1週間、パリのアート施設、サンキャトルで開催されます。

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JEUNE CREATION会場となるCENTQUATRE
写真提供:Jérémy Chabaud

JEUNE CREATIONとは、若い創造と訳され、年に1回の公募展(その名前もJEUNE CREATION ) を開催する他、年間を通して、モンマルトルの丘の近くに、自前でギャラリーも運営しており、公募展での優秀な作家に展示の機会を提供したり、作家のプロモーションの場を作っています。
ユニークなのは、組織を運営しているの現代美術作家自身から成っており、先輩の作家が持っているノウハウや人脈を、若い世代へ受け継がれている点です。
( JEUNE CREATION についての詳細は、去るART OSAKA 2013で開催したミーティングの報告書をご参照下さい。)

Galarie Jeune Creation 写真提供:Jérémy Chabaud

Galarie Jeune Creation
写真提供:Jérémy Chabaud

さて、今年のJEUNE CREATION 2013 にも、2700 の応募があったそうです。
その中から選ばれた56人(組) が展示を行う他、特別枠に鈴木悠哉氏がART OSAKA 選抜作家として招待されています。
鈴木氏の展示プランによると、ART OSAKA 2013 で展示した映像「on..and..on」の他、新作の映像作品が1点、そしてドローイング20点で構成するそうです。楽しみですね ♪

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「On…and…On」2011 Video 30min
テヘラン, イラクでの滞在を元に制作した作品

それから、我らART OSAKA 実行委員長の松尾良一氏も、展覧会に先駆けた8日(金)に行われるベルニサージュにて、審査員を担っております!仏の美術批評家やキュレーター、ジャーナリスト、そしてサンキャトルのディレクターの皆様と一緒に。
会期中にパリに行かれる方は、是非応援に!お立寄り下さいませ。

<展覧会概要>
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展覧会名 | JEUNE CREATION 2013
会  期 | 2013年11月9日(土) – 17日(日)  12:00ー19:00
特別内覧会|2013年11月8日(金)
会  場 | Centquatre    5 rue Curial 75019 Paris
公式URL |http://www.jeunecreation.org/edition-2013/
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尚、JEUNE CREATION の報告会を、11月28日(木) 大阪にて開催致します。
詳細はこちら、皆様是非ご来場下さい。

追伸:ル・サンキャトルや他のパリの文化施設についての分かりやすい記事が
DNPアートコミュニケーションズさんが運営するMMMのウェブサイト内にありましたのでご紹介いたします。

text : 宮本典子 / ART OSAKA フェアマネージャー