トークイベント「あらたなる抽象絵画論ーイメージと空間」を終えて

さる6月21日(日)15時〜大阪府立江之子島文化芸術創造センターにて、ART OSAKA 2015関連トークイベント「あらたなる抽象絵画論ーイメージと空間—」を開催いたしました。40名強のお客様にご来場頂き、誠にありがとうございました。

本イベントは、フェア期間中におこなう特別展「反撃!抽象絵画」に向けてのプレイベントという位置づけで、いま抽象絵画にはどのような可能性があるのか、本展キュレーターの加藤義夫氏をモデレーターとして、出品作家のうち5名、木村秀樹氏、東島毅氏、北𡌛吉彦氏、中川佳宣氏、寺島みどり氏にお集り頂き、ともに語って頂きました。

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まずは、加藤氏からの趣旨説明と、それぞれの自己紹介から始まりました。ひとえに抽象絵画といっても、問題意識や制作テーマはそれぞれ異なっています。

たとえば東島氏は、屋外で作品を上向きに設置し、雨が降ったあとの水たまりや積雪をも作品の一部とするような、スケールの大きな作品を数多く制作されていたり。

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北𡌛氏は一見同じような表面のものでも、よくよく見れば異なる素材やかたちの重なりでできている、という面白さを、一色の絵具をつかいながら、パターンで描き分けておられたり。

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紅一点の寺島氏は、当初の鮮やかな色を用いた作品から、出産などを経験されたことで「色に頼る」ことを考え直し、グレーを用いた作品に移行したり。

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答えのない(作家の数ほど答えのある)テーマではありながら、「イメージと空間」というテーマでの討論会では、木村氏から版画と絵画の関係性についてや、中川氏から枯山水など見立てを古くから取り入れてきた日本人独自の「見る力」が、日本の抽象絵画の根本にあるのではという発言があり、とても興味深いものでした。

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限られた時間のなかでもっともっとお話を聞きたいと思ってくださった方もいらしたかと思いますが、ぜひフェアに足を運んで頂き、特別展「反撃!抽象絵画」を目撃頂ければ幸いです!

text:川西遥(ART OSAKA 事務局)

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